生産管理課
籔内 理加 Rika Yabuuchi
2018年入社 / 文学部史学科卒
経歴
就職活動にあたって私が軸としていたことは、「モノづくり」、「B to B」、「工場勤務」の3つでした。「モノづくり」は、自社製品を世に送り出すことで、自身の仕事に意義を感じられると思ったからです。「B to B」については、いち消費者の視点しかない自分の世界を、生産者とのコミュニケーションを通じて広げていきたいと考えたからです。そして、「工場勤務」は、文系ながらもモノづくりを担う会社の一員であることを実感したいと思ってのことでした。
3つの要件にあてはまる業界として絞り込んだのが化学系メーカー。最終的に丸善石油化学を選んだのは、面接時に社員の方が自身の考え方や自社に対する評価をオープンに話してくれたからです。耳障りのいいことだけを言うのではなく、正直に考えを披露するフェアな姿勢に惹かれ、このような人たちと一緒に働きたいと思いました。
私が所属する生産管理課では、工場の製造部門と、本社の営業部門との橋渡し役、製品や原料の在庫管理、製品の出荷管理などを担当しています。生産計画・製品バランス・原料担当を経て、現在私が担当しているのが製品の船入出荷です。桟橋スペースへ複数の船を合理的に振り分けて、スムーズな出荷を下支えします。
また、製品の性状を保証するため、出荷前に製品サンプルを手配し品質管理部門へ分析依頼をする業務も行います。船は天候の影響を受けやすいので、台風などで予定が狂った際の対応が大変ですね。半面、社内外の様々な人と関わって、協力しながら仕事を進めていくのはとても楽しいと感じています。当社の出荷方法の中でも船出荷は社内でも大きな割合を占めているので、その最前線で仕事ができるという点でも、自身の職務の意義や必要性を強く実感できます。事務系出身ではありますが、「私も工場を動かしている」と感じますね。
以前、原料の在庫管理を担当していた頃、原料に不純物が混ざっているのが発覚したことがあります。不純物が混入した原料を製造装置に投入すれば、当然、品質が下がってしまいます。だからといって工場の稼働を停止させれば、今度は生産計画が大幅に狂ってしまい、会社に対しても、社会に対しても、多大な影響を与えてしまいます。
どのように対処すべきなのかわからず、途方に暮れながら製造部門に相談したとき、驚くほど落ち着いて対処してくれた姿が印象に残っています。トラブルに対して過度な原因追及をするのではなく、社員一人ひとりが自分の立場で何が出来るかという視点を持ち、それぞれの力を合わせてして切り抜けました。この出来事以降、意識して社内を見渡すようになりましたが、想定外の事態が起きても冷静に原因を見定め、柔軟に対処法を考えられる優秀な人が揃っていることに気付きました。迷惑をかけまいとトラブルを1人で抱え込むより、先輩や仲間を頼ったほうが、適切かつ迅速に解決できるのだという教訓になりました。そして私もまた、いかなる事象にも冷静さを保ち、適切な状況判断を下せるよう、多くの知見を身に付けながら、確実な業務遂行を心がけています。
現在、有難いことに学生時代から希望していた仕事に携わることができていますが、実務に就くなかで、製品をつくるだけではなく、それを販売・納品して初めて事業が成り立っているということを認識しました。生産現場を見守るだけでなく、我々の生産活動を必要としている社会のニーズを捉え、その要望に応えることで、工場に貢献できると気づいたのです。
そのため、いずれは営業部門の職務も経験してみたいと思うようになりました。営業職を意識し始めたことで「その前に経理部門でお金の流れなども理解しておくべきかな」、「社内でどのような製品を扱っているのかも調べなければ」など、興味や意欲の幅が広がっています。せっかく規模の大きな会社に入ったので、多様な経験を重ねて視野を広げていきたいです。
課内のミーティングで当日の予定を共有
入構予定の船舶の着桟予定・場所を調整
翌日の出荷業務に向けて荷役スケジュールや通関資料を作成
船舶の入港予定などを見て翌々日以降のスケジュールを考案
報告書作成など事務処理
学生のころからゲームが好きで、平日の帰宅後や休日は、ロールプレイングゲームに没頭していることが多いですね。
社内のeスポーツ部に所属しているので、部主催のゲーム大会に参加することもあります。先日は、20名のトーナメント大会に出場しました。日常業務では接点を持ちづらい人ともコミュニケーションがとれるので、ネットワークを広げるのにも役立っています。
ここにある使命と誇りの結晶が、世界をもっと豊かにする。